2005年
8月14日(日)
もう1日、日野原先生の著書からの引用を、お許しください。
死についての、とても美しい詩だと思いました。
「自分の『死』を意識することは、けっして楽しいことでは
ありません。大きな不安に直面することだからです。
だからといって、『死』についてのことを頭の中から取り除いて
しまえと私は言うつもりはありません。そうではなく、六十歳を
過ぎたら、『死』から目をそむけずに、『死』を意識した人生計画
を立てる必要があるのです。
ハンセン病患者の治療に尽くした医師として、また哲学者と
しての神谷美恵子さんが、尊敬してやまなかった詩人のカリール・
ジブラーンは、次のような詩を遺(のこ)しています。
『今度は死について伺いたい、とアルミトラが言った。
彼は言った。
死の秘密を知りたいのですか。
しかし、生の只中にこれを求めないで
どうやって見つかるでしょうか。
やみに慣れた梟(ふくろう)は盲(めし)いていて、
光の神秘を明らかにすることができない。
もしほんとうに死の心を見たいと思うなら、
生命そのものに向かって広く心を開きなさい。
なぜなら川と海とが一つのものであるように、
生と死は一つのものなのだから』
(カリール・ジブラーン『預言者』より、神谷美恵子訳)」
日野原重明「人生百年 私の工夫」(幻冬舎)、144~145ページ。
私(マーマレード)も、20代の頃は、自分が死ぬものだという
ことが、現実味を帯びていませんでした。あれから、年月が流れ、
身近な人を見送り、人間の、「生あるものは死んでいく」という運命
を、深く感じるようになりました。なるべく、心残りなく、最期の日を
迎えられるようにと願っています。
8月13日(土)
8月11日の日記に、「上り坂をのぼっていると考えることがだいじ」
という、日野原重明先生の言葉を書きました。しかし、ただひたすら、
がんばるように、ということではなく、「自分なりの健康チェック法」の
大切さを、次のように書いておられます。
「何よりも肝心なのは、自分で自分の健康状態をみる、日々の
チェックなのです。(中略)
作家であり評論家の塩田丸男さんは、朝刊を読むことで健康
チェックをしているそうです。塩田さんは仕事柄、毎朝すべての新聞
に目を通すのですが、体調が悪いときには記事の内容が頭にはいり
にくく、何度も読み返さなくてはなりません。
それに対して、体調がいいときはスッと読めるというのです。そして
スッと読めなかった日には、医師に診断を受けたり、仕事をセーブ
して休養をとるようにしているとのことです。」
日野原重明「人生百年 私の工夫」(幻冬舎)より。(215ページ)
これを読んで、正直ほっとしました。疲れたら、休めばいいのです
ね。少しがんばると、必ずと言っていいほどダウンしてしまう私に
とっては、ありがたいお言葉でした。
8月11日(木)
日野原重明先生の、「人生百年 私の工夫」(幻冬舎)という
本を、図書館で借りて読み、とても励まされました。聖路加国際
病院の理事長で、1911年生まれの、93歳のお医者さんです。
日野原先生の本を読むと、私のノートに書き写したい言葉が、たくさん
出てきます。50代に入り、老後のこと、死のことを考えるようになった
私に、よき指針を与えてくださっています。たとえば、長くなりますが
引用します。
「人間の体力や頭脳は、使わないと、どんどん退化します。とくに
老人の場合には、”使わない症候群”とでもいうべき一種の病気にも
なりかねません。
とはいっても、六十歳を超えてからだと、新しいことに挑戦しても、
最初はなかなかうまくいかないかもしれません。『若いときはこんな
ではなかったのに』『この歳(とし)ではもう無理なのか』とがっかり
することもあるでしょう。
しかし、要は気の持ちようです。歳をとったと思って、やりたいことも
最初からあきらめてしまう前に、まだ自分は上り坂をのぼっていると
考えることがだいじなのです。疲れたり、うまくいかないのは、体や
頭脳が衰えたからではなく、上り坂をのぼっているからだ、ぐらいに
考えたほうがいいでしょう。
気持ちが老け込んでさえいなければ、ちょっとしたきっかけさえ
あれば、新しい道も開けてくるものです。二十代、三十代のころに
くらべれば、最初はうまくいかないかもしれませんが、根気よく続けて
いるうちに、自分でも意外な”才能”が見つかるかもしれません。
ちょうど、”使わない症候群”と逆のことも起きてくるわけです。」
(17~18ページ)
「私も上り坂をのぼっているんだ」と、自分に言い聞かせると、
ちょっとしたがんばりが出てきます。数日前から始めたのは、
表計算ソフト、エクセルの勉強です。6年前、パソコン教室で、
初級はなんとか終えたのですが、中級は、テキストとフロッピーを
手に入れただけで、挫折してしまいました。今度こそ、なんとか
挽回(ばんかい)したいです。基礎から、一歩一歩進んでいます。
(パソコン教室は、NEC PCカレッジ、パートナー校に通いました。)
7月28日(木)
夏の庭に、百日草が咲いています。ローズピンク、黄、白、
朱色と、色とりどりで、それぞれの色がけんかしません。
しゃきっとした茎に、存在感のある厚めの菊状の花びら、
中心に五弁のしべが星のようです。葉は2枚ずつ向き合って
互い違いになっています。
私は、この花の美しさを、星野富弘さんの絵で教えられました。
それまでは、あまり好きな花とは言えなかったので、驚いて
見直してしまいました。花の絵につけられている詩も、とても
意味深く、心を打たれました。
「美しく咲く
花の根元にも
みみずがいる
泥を喰って
泥を吐き出し
一生土を耕している
みみずがいる
きっといる」
星野富弘詩画集絵はがき 第9集 「むらさきつゆくさ」 より。
一度、文具店ででも、見本をご覧になって下されば、嬉しいです。
(インターネットで調べたら、「花の詩画集 鈴の鳴る道」(偕成社)
にも、載っているらしいですが、手元に本がありません。)
7月25日(月)
ホームページを更新することが、今の私の課題になって
います。個人の「日記」が主なコンテンツなので、プライバシーを
公開することの是非を考えなくてはならなかったり、書くことが
なかなか見つからなかったりします。毎日が面白くないわけでは
ないのですが・・・(旅行をしたいなあ・・・)。
「ホームページ 続ける 更新」などのキーワードで、Googleで
検索したり、ブログに関する本を読んだりしています。ホームページ
作成は、私にとっては、時間を忘れて楽しめる趣味で、奥深い
ところがいいです。読んでくださる人にとって、少しでも面白く、
役に立てるような内容を、目指したいです。遠い目標です。
7月5日(火)
土曜日頃から、膝が痛くなり、きのう、整形外科へ行ってきました。
「加齢によるもので心配はないけれど、速足の散歩(6月1日の
日記に書きました・・・)は、やめて、普通の速さの散歩にするよう
に。」と言われてしまいました。もう、無理は出来ない年齢なの
ですね。体重も減らしたいのですが、むずかしそうです。
6月16日(木)
今日は、初めて、DVDをパソコンで見ました。必要に迫られると、
がんばれるものです。先日、図書館で借りたビデオ、「NHK健康
ストレッチング」がとてもよかったので、買おうと思い、紀伊國屋
書店のホームページを見たところ、ビデオ版は品切れで、DVD版しか
ありませんでした。重い腰を上げて、パソコンのヘルプで、DVDを
見るソフトがインストールされていることを確認し、送ってもらいました。
画質は、映画を見るには、少し不満が残るかもしれません。
ストレッチングのDVDのメニューは、「基本的なストレッチング」、
「朝のストレッチング」、「心地よい眠りのためのストレッチング」、
「ストレッチングと筋力アップ」の4種類あります。DVDだと、ビデオと
違って、目的のメニューがすぐ選べるのが便利だと思いました。
6月7日(火)
紫陽花が咲きました。やわらかい花びらに、心が和みます。
梅雨入りも間近です。雨が降ったら、散歩はちょっと出来なく
なります。部屋の中で、ストレッチングやダンベル体操をする予定です。
友人の勧めで、図書館で、ストレッチングのビデオを借りてきました。